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研究室への配属・進学を希望される方へ

 植物栄養生理学研究室では、室内のみならず野外での植物栽培や塩害・貧栄養ストレス耐性植物の解析、植物の生育促進に寄与する微生物(善玉菌)の単離と応用技術の開発に取り組んでいます。まあ、泥臭く、汗臭くなりながら植物を育てたり、泊りがけで善玉菌をサンプリングしたりしますが、実験室内でのミクロな分析手法も駆使しつつ、フィールドから遺伝子レベルの解析を学びます。

研究室では、以下のことに重点を置いて指導します
(1)きちんと植物が栽培できるようにする(肥料・養分計算、水耕栽培など)
(2)多様な分析技術を学ぶ(ミネラルやアミノ酸などの成分分析、遺伝子発現解析など)
(3)思考・議論力、英語力、プレゼン力を向上させる(ゼミ発表が盛ん、留学生が多いので英語力が自然と上がります)

 

 当研究室への配属・進学を希望される学生の皆様にお願いがあります。うちで学んだ学生の皆様には植物生産の経験を積んで,この分野で社会貢献してほしいと思っています。将来は企業や公務員,大学や研究所で,植物生産の観点から社会貢献ができる人材を育成・排出できるように努力しています。将来,植物生産分野で食って生きたい方の志望をお待ちしています。ちなみに技術的に不安を感じる必要は皆無です。こういうのは研究室に配属されてから学ぶことですね。ピペットマンを握ったら手がプルプル震えるとか,DNA電気泳動はなんぞやとか,そんな不安は経験積んだらなくなりますが,あなたたちが一人前になるまでに私や先輩にピペットマンの使い方を厳しく指導されますが,どうか,それを乗り越えて将来有為な人材になれるように指導します。卒業後も卒業生とネットワーキングをしています。BBQ(もうね,これだけはね,何時まで語り合うんだよお前らとか,芝生の上でゲ〇吐くとか(ま,芝の肥えになるか・・),まあ,昔ながらの泥臭くて人間臭い研究室でよければ来て下さい(というか,どうぞ来てくださり奉りそうらい・・・なんじゃそれ?でも人間関係っす。)。

1.研究テーマは1人に1つ
 指導教員と相談の上、卒論や修論では1つの研究に責任をもって取り組んで頂きます。なるべく希望に沿うように配慮します。農学を志向した持続的植物生産に貢献できる研究を実施しますので、圃場や温室で植物栽培をすることが多いです(=夏は忙しいかも)。使用する実験手法は植物の栽培やストレス処理条件の設定、生理生化学的分析(ICPによるミネラル分析、GC-MSによるアミノ酸分析、光合成、水分生理、酵素活性など)や分子生物学(遺伝子クローニング、リアルタイムPCRによる定量的発現解析、遺伝子組換えナズナ・イネ)、分子遺伝学(交配集団の解析)、植物生育促進微生物の単離と機能解析(DNA解析、群集解析、GC-MSによる揮発性成分の同定)など広く使用します。

2.ミーティング
 ゼミ発表(毎週1回2人ずつ、関連論文をまとめてプレゼン、留学生が多いので英語を使います)と研究成果報告会(月1回全員)を開催します。他の方が何を研究しているのかも理解して議論力を高めます。

3.研究室のアクティビティ

 コロナ禍前は月1回BBQを開催していました(はやくコロナ禍が去りますように・・)。私自身が海外調査を行うことも多いほか、留学生が多く、客員研究員も海外からちょこちょこ滞在しますので、国際共同研究が盛んです。コロナ禍前は研究留学をする修士院生も多かったです。圃場作業はお互いに手伝いあいながら楽しくやりますし、実験は先輩と後輩がチームを組んで取り組みます。毎年、計画を練って数名で日帰りや数泊の旅程で善玉菌のサンプリング旅行を実施しています。学会発表も盛んで、研究成果が出た方には積極的に発表経験を積んでいただきます。

4.コアタイム

 基本的に研究室コアタイムは設けていませんが、多くの方は9~18時は研究室に来ています。植物栽培期間は基本的に毎日植物の世話が必要になりますが、適宜、相談の上で長期休暇や帰省も取っています。

5.就職先

 修士卒の方は専門的な職業に就くことが多いです。地方公務員(多いのは広島県、愛媛県、香川県ですがその他も)や国家公務員(農水省)のほか、企業(食品、種苗など)の研究開発職も多いです。学部卒の方の就職先は専門以外の職業に就くこともあります。

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